かきひきじょう
掻引城
掻引城 空堀跡  訪問年月日  2011年7月17日
 別称  
 所在地  岩手県一関市東山町長坂字南山谷
 創築者  千葉左衛門慰頼胤
 主要城主  長坂千葉氏
 築城年  建久2年(1191)
 廃城年  −
 様式  山城
 構成  主郭
 遺構  郭・空堀
 設置・復原物  −
 文化財指定  −
 ■ 沿革
掻引城の創建者は唐梅城と同じ千葉左衛門慰頼胤とされる。
性格的に唐梅城の根小屋としての機能をもっていたものと思われ、史料には唐梅城と混同されている物も見受けられる。


 ■ 構成
唐梅城の麓である南方約1.5kmの地、標高78mの丘陵に位置する。
東西37m×南北45mの方形状の主郭を持つ単郭の城館である。主郭の北西から西側にかけて空堀が配されており、そのまま南側の谷へと続いている。
東南側には腰郭が二段設けられている。


 ■ 現況
現在は住宅地となっているが、空掘などの遺構が良好に残る。

■ 北側
城跡の北側部分。現在は道路となっている。
■ 主郭跡
東西37m×南北45mの規模で、方形状の主郭を擁する。
■ 唐梅城遠望
画像中央の山頂部が唐梅城主郭跡である。
■ 主郭南側切岸跡
南側には空掘が配されず、自然の谷を生かした切岸となっていた。
現在は宅地となっている。
■ 主郭西側空堀跡
幅5m程度、深さ1?2m程度の空堀が設置されている。
■ 主郭北西端空堀跡
上記の画像、空掘の北西端である。
■ 主郭北西端空堀跡
上記画像を外側より見たところである。
■ 西側外周
主郭の西側は数段の緩やかな段築が確認できる。
■ 東側外周
主郭の東側には自然の谷となっている。
■ 唐梅城主郭よりの遠望
画像中心部が掻引城跡である。